囲碁人口減少の構造を理解しよう①

昔、囲碁人口減少について書いたことがあるのですが、あらためてちゃんと書いておこうと思います。

あまりファクトをベースに構造的捉えている話がない為、自分の解を提示しておこうと思います。

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昔ブログのエントリーでも書きましたが、囲碁人口は計算上年率ー4%で減少しています。数字のベースはおなじみ「レジャー白書」ですが、国会図書館で全ての過去の統計を調べて、数字は出しました。

ただこの人口全体の数字をみても、実態を把握することは困難です。

囲碁人口=日本人口×囲碁の参加率の掛け合わせとなりますが、日本人口減少を考えても仕方ありませんので、本質は囲碁の参加率が何故低下しているのか?ということを考えるべきです。

囲碁の参加率を考えたときに、もう少し考えを深めていきましょう。

いきなり「なぜ囲碁の参加率は低下しているのか?」という問題を考える前に、そもそも「誰が囲碁に参加しているのか?」ということを考えてみます。

過去の世代と男女にわけた参加率を細かくみていくと、その答えが出てきます。

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現在でいうところの70代以上の男性が圧倒的に参加率としては多く、それ以降の世代では参加率はあまり変わらない(男性の場合)ということがわかります。
なお女性の場合は基本2%いくかいかないかということで、そもそも基本的に少ないのは過去も今も変わりません。

ここでの結論は、1950年代、60年代以降の世代に囲碁が普及できなかったから、囲碁人口は減少している、ということになります。

 

ではまたもう一歩思考を深めていきます。

なぜ上記の世代以降の人に囲碁が普及できなかったのでしょうか?

日本棋院が頑張らなかったからとかいう人も出てきそうなんですが、おそらく過去も今も同じような努力はなされていると思いますし、棋士の方々も一生懸命に打たれているのは変わりはないでしょう。(できることはまだあるはずだ論議はおいておいて)

その理由は長くなってきたので、別途続きを書きます。

 

マニアックなエントリーを最後まで読んでいただいた方に感謝申し上げます。

続き

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続きその2

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