囲碁人口減少は問題?
囲碁人口が減っていることは問題なのか?
前回の続きです。
①囲碁人口が減ってることは問題なの?
について考えてみます。
まあ囲碁を知らないひとからしてみれば、正直まったく問題ないでしょう。
自分自身、21歳の時に囲碁を覚えるまで、まったく自分の脳内に囲碁のことがよぎることなく生活していましたし、なくてこまるもんでもないですし。
あるとしたらせいぜい面白いゲームを覚える機会が減る機会損失ぐらい?
問題があるとしたら、何かしら囲碁に関わっている人たちにとってでしょう。
こんな感じでしょうか?
・囲碁の業界関係者にとって
市場規模が小さくなって、経営を維持するのが難しくなる。
スポンサーを見つけることが難しくなる。
結果業界人が食べていけなくなる。
・囲碁愛好者にとって
対局相手が少なくなる。
市場が縮小することで業界のプレーヤーが少なくなり、受けられるサービスが少なくなる。
2010年にはこんな新聞記事がでているみたい。
http://quality.seesaa.net/article/152804332.html
これは実際に問題になっているようですが、たしかに囲碁人口の減少が響いているのは間違いないでしょうが、本質的な問題は別にあると思っているので、それは別エントリーにて。
囲碁の業界に馴染みがない人のほうが多いので、業界の分類と推定市場規模をまとめてみました。
※特に世の中にでている情報ではないので、業界分類については勝手に脳内の情報を整理して、市場規模は統計や決算書から推定しています。
日本の囲碁人口ってどうなっているの?
・囲碁人口ってぶっちゃけどうなってるの?
ちょっと調べてみると、こんな数字がでてくる。
2013年の囲碁人口は280万人、参加率2.8%
※レジャー白書2014による統計データ
これだけみると多いのか少ないのかもちょっとわかりにくいのだけど、時系列でみてみるとこんな表になる。
囲碁人口、すんげー勢いで減っています。
年率-4%なんて、ちょっとしゃれにならない数字感です。
まあこのこと自体は、結構前からずっと言われてきたこと。
ちょっと考えてみたいのは
①囲碁人口が減ってることは問題なの?
②囲碁人口が減っているメカニズムって何?
③囲碁業界の未来予測
④どうやったら囲碁人口って増えるの?
ということです。
①~④まで一気に書くと長くなるので、また別エントリーにて。
ではでは!
(ちょっとメモ)
・そもそも囲碁人口ってなんなの?
公益財団法人日本生産性本部が調査した統計「レジャー白書」により推計された囲碁の参加人口
参加人口=
参加率(1年に1回以上余暇活動を行った人の割合)×総務省統計局の推計による15歳~79歳の日本人口
※統計のサンプルは5万以上の都市部に住む3000以上の数
まあ日本の人口減少自体は、政策レベルでやらないとなかなか変化しないと思いますので、主に考えるのは「参加率」の問題ですね。