メルカリつかってみた。

先週末フリマアプリ「メルカリ」をつかってみました。

今更かよ!??
と言われそうですが、物欲薄めで特に欲しいものとかもなく、基本めんどくさがりの自分としては使う必要があまりなかったので、アプリをかなり前にDLしたっきりでした。

今回は
①断・捨・離の必要がでてきたこと
②日本発のメガベンチャーの期待がかかるメルカリのサービスを肌感覚で知っておきたいと思ったこと
③やったことないことやってみて「変化耐性」を意識的に作っておこうと思っていること
などの理由により、ちょっと家の整理もかねて物を売ってみることにしました。

アカウントを作成して、スマホで撮影して金額をつけるだけで出品ができる気軽さ。
UI(ユーザーインターフェース)まじ凄い。

出品して6時間で最初の出品物が売れました。

はやっ!!

翌日丁寧に発送しました。
買ってくれる人がいることは嬉しい。

調子に乗って他にも多少出品してみましたが、購入までいくのはわずか一部。

 

■使ってみてわかったことは3つ

①売る人は儲からない。
メルカリの手数料は10%とプラットフォーマーにしては良心的(?)ですが、そこに郵送料が付加されるので、割とコスト高くつきます。
メルカリの購入者は、特に送料などは考えていなく、物がほしい金額ででているかどうかをみているだけなので、どうしても利幅は小さくなりがち。
原価ゼロのものなので、捨てるよりはお金になった方が良い、というのはその通りに聞こえますが、時間コストも考えないといけません。
少額の小銭をもらうために、手間暇をかけて出品発送事務をするより、本業で時間を費やしてお金を稼いだ方が、お金を生む上では効率的だと思いました。
(※出品量や値段、どれぐらいの利幅で売れるかにもよるけど、感覚的には時給300~1000円のアルバイトをするぐらいものじゃないかなと。工夫次第で改善余地はあるけど。何かを仕入れて売却しようと思うと利益を生むのはものすごく大変そう)

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②断捨離は捨てる方が早い、一方で棚卸にはとてもいい。
上で述べた儲からないという話にも通じることですが、断捨離をしようと思うのなら、売るよりも捨てたほうが手っ取り早い。
いちいち時間コストをかけて売るよりも、さっさと捨ててしまった方が手間もかからず、迅速に進みます。
ただメルカリのいいところは、「棚卸」を自然とできる点にあるかなと。
物が中々捨てられない人にとっては、捨てるための選考プロセスとして、メルカリを使うと便利です。
捨てられない人はいつか使うかも、とか捨てるにはもったいない、とかで中々使わないのに処分できない人も多いと思います。(自分含めて)
A:家の中で使わないものを出す→B:売れるものを売却→C:売れないものを処分
みたいな流れがあれば、メルカリで1か月で売れなかったものは捨ててしまうみたいなルール化をしてしまえば、捨てるための決断が自動化されて楽になります。
結論:捨てられる人はさっさと捨てましょう。捨てられない人はメルカリ使いましょう。

③マーケット感覚を身につけるにはとても良い
マーケティングの4Pの中で最も訓練が難しい分野はpricing(値決め)じゃないかなと思ってますが、その値決めを自分でできるのはとても面白いです。
稲盛和夫さんも「値決めは経営」という言葉を残していますが、プライシングは4Pの中で唯一の収益を生む領域。
へたなマーケティング教本を読むよりもメルカリで物をいっぱい売ってみたほうが、勉強になるかもしれません。
何が市場に出回っていて、何が売れているのか、自分の家のモノで売れそうなものは何か、どのぐらいの値段設定にすればきちんと利幅もあって売れるのか?
考えることは結構あります。実際に成果が出るか検証できるのがとてもいい。
売れるものを見極めて、売れる価格で売るというのは、とてもよい訓練になると思いました。
子どもがいたら、子供に教育の一環としてやらせてみたい(笑)
「君のお小遣いはメルカリの売上金ね」とか面白そう。とんでもないもの勝手に売られそうだけど。。


■最後に
ものが売れることのありがたみをあらためて実感できました。
(※いつもありがたいと思ってますが、普段と違う状況、違うお客だとまた感覚が変わる)
時々伊藤雅俊さんの著書「商いの道」を折に触れて読み返すのですが、謙虚に当たり前のことをやって知恵を出していくこと大切だなぁと再び思う次第


追記
メルカリのビジネスモデルは、使ってみて思ったのはとてもキャッシュリッチになるビジネスだなぁと。
在庫を持たず仕入れにもお金がかからず、入金が早く支払いサイトが遅い。
マッチングアプリですが、ビジネスの本質は金融に近くなるのかもしれません。
すごくキャッシュの回りがいいから、色々投資もしやすいですし、ほんとベンチャー向きの事業だなぁとつくづく。


マニアックなエントリーを最後まで読んでいただいた方に感謝申し上げます。