2018FIFAワールドカップ ロシアの予選振り返り

灼熱のワールドカップ予選リーグが終了して、決勝トーナメントに進出するベスト16が出そろいました。

一か月前のロシアワールドカップ戦力比較を思い出しながら、予選リーグを振り返りたいと思います。
全体的な流れとしては強豪国がみんな大苦戦。出場国のレベルが一気に上がり、とても面白いW杯予選でした。
出場選手は選手生命のピークをここにぶつけてきている感じ、国の威信をかけて闘っているという熱気が伝わってきて、4年に一度の祭典にふさわしい戦いぶりばかりでした。

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ざっくりと下記振り返り。

結果から戦力を修正します。

 

■グループA

やはりウルグアイは強かった。そしてロシアは開催国としてホームアドバンテージがかなりありそうでした。エジプトはサラーが直前のCLファイナルの怪我もあり調子が戻らず撃沈。サウジはなんとか1勝できたことはめでたい。
ウルグアイA、ロシアB、エジプトC+、サウジC+

■グループB
スペイン、ポルトガルの両国が結果としては順当に突破しましたが、モロッコもイランも素晴らしく強く、大混戦のリーグだったと思います。スペイン、ポルトガルの初戦3-3の激戦の引き分けは世界中のフットボールファンを熱狂させ、イランもモロッコも強豪国と紙一重の激戦をつづけました。イランは20年ぶりのW杯勝利、モロッコもスペインと引き分け、他は1点差での敗北。面白いリーグ!
スペインA、ポルトガルA、イランB、モロッコB

■グループC
フランスとデンマークが勝ち上がり。あまり波乱は起きなかったですが、フランスもデンマークもやはりかなり苦しんだ印象。オーストラリアにもペルーにも十分チャンスがある進行でした。印象に残ったのは、フランスのポグバ。安定したプレーをしていた印象。
フランスA、デンマークB+、ペルーB、オーストラリアB

 

■グループD

アルゼンチンが地獄をみたグループD。首位突破はクロアチア!!最終戦で何とかアルゼンチンも突破を決めましたが、本当にどのチームも素晴らしかった。アイスランドがアルゼンチンに引き分けに持ち込み、人口30万のアイスランドにも多くの注目が集まった。(メッシのPKを止めたGKは、映像ディレクターをしているなど)
クロアチアはヨーロッパ予選ではそれほどでもなかったですが、モドリッチをはじめとするタレント陣が爆発しました。アルゼンチンはマスチェラーノが守備を統率してすべてメッシにボールを集める前回大会と同じシステムでしたが、攻撃が単調になり相当に苦しんでました。守備をしない分メッシがスーパープレーをして打開するしかないので、良くも悪くもメッシ次第。アフリカの雄ナイジェリアは、正直不幸なグループに入ってしまったとしか言いようがない。ムサのプレー素晴らしかった。
クロアチアA、アルゼンチンB+、ナイジェリアB、アイスランドB

 

■グループE

突破はブラジル、スイスと波乱はありませんでしたが、王者ブラジルもグループでかなりの苦戦。ネイマールがゴールを決めて感極まって涙をするシーンも(ネイマールの髪型にも注目があつまりパスタかと揶揄されて、すぐに髪型変わる)
スイスはシャキリなどゴツイやつが多いなという印象。ゴールパフォーマンスでアルバニア系の為、コソボ問題を揶揄するポーズをとって注意されるという試合には関係ないところでも問題に。セルビアコスタリカも素晴らしいプレーを見せてくれましたが、最後は順当な結果に。コスタリカはナバスが頑張っても、厳しい。
ブラジルA、スイスB+、セルビアB、コスタリカC+

■グループF
突破はスウェーデン、メキシコ
まさかの王者ドイツが敗退!!初戦でメキシコがドイツに勝利、大金星が報道されにわかにざわつきましたが、次のスウェーデン戦では勝利して、最後韓国には順当に勝つだろうと思っていましたが、まさかの韓国に敗北。

ドイツ歴史上初めての決勝Tに進出できないという事態に。前回優勝国が予選突破できないというジンクス(イタリア、スペインなど)の事例が一つ追加。
メキシコはいつも通り強かった。そしてスウェーデンがメキシコに3-0で勝ったことで、予想外の首位突破。韓国は奇跡の予選突破を狙って最後にまさかのドイツ相手の大大金星をあげました。
ドイツを決勝Tで観られないのはとても残念ですが、現代サッカーの進化の速さを思い知らされる結果となりましたし、レーヴ監督の長期政権でしたが組織に緩みがでていたのかもしれません。
スウェーデンB+、メキシコB+、ドイツB、韓国C+

■グループG
順当なベルギーとイングランドの突破
ルカクまじ半端ない!というプレーでした。得点王も取りそうな気が。
イングランドはハリー・ケインが現在得点王(5点)で好調ですがPKによる得点、かつパナマなど相手の大量得点でした。
パナマはW杯初出場で、大量に負けていても初得点を決めたときのサポーターの喜びの爆発はとても印象的。20年前の日本を思い出します。W杯で戦える喜びを体現してました。チュニジアも素晴らしいチームで10番のハザリは相手に脅威を与え続けていました。
ベルギーA、イングランドB+、チュニジアB、パナマC+

■グループH
コロンビア、そしてわれらが日本の突破!!!
日本はコロンビア戦で開始3分のPKと相手選手の退場により、大金星。セネガル戦では互角の打ち合いをして、ポーランド戦では6人交代と、負けている状況での現状維持策など何かとドラマチックな展開。紙一重のギリギリの決勝T進出。
西野監督の細心にして豪胆な決断に、驚かされました。
コロンビアは初戦でまさかの日本への敗北でしたが、その後はしっかりと2連勝で堂々の首位突破。
セネガルはとても素晴らしいチームで、速く強く危険なチームでした。シセ監督はtwitterで人気者に。
ポーランドレバンドフスキにボールが中々届かず、遅いボール回しでヨーロッパ予選で勝ち抜いたチームとは思えない低調ぶりでした。(日本は負けたけど。。)
コロンビアA、日本B、セネガルB+、ポーランドB


本日の夜より決勝トーナメント、ノックアウトステージが開幕します。

寝不足になりがちな日々はあと2週間。
日本には未知のベスト8以上の進出を心より期待しています!!

 

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