人のつながりの理論

人は独りでは、生きられない。

機動戦士ガンダムのラストシーンで、上記の歌詞が流れる中で、主人公アムロは「僕にはまだ帰れるところがあるんだ。こんなにうれしい事はない」と語って、仲間たちのとこにたどり着きます。

【機動戦士ガンダム 名台詞集】アムロ・レイ「こんなにうれしい事はない」 | ガンダムグッズ!おもしろい!

 

なんとなく僕らはその通りだと深く共感をして、人は社会的な生き物だから、と納得をしているのですが、実際のところ人のつながりが具体的に人にどのような影響を与えているのか、なぜ人はつながろうとするのか、よくわかっていないことが多いと思います。
そんな疑問に答えてくれる本を紹介したいと思います。

ncase.me

上記サイトで人のつながりのガイドを受けて、原著となるニコラス・A・クリスタキス(ハーヴァードの医学博士)の「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」を読みました。

http://amzn.asia/aFiJcmQ

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とにかく深い!

めちゃくちゃ示唆に富んだ内容ばかりでした。

一見してみると当たり前のことを話しているようなので、速読するとなんだつまらない本だなと思うかもしれません。

本に書かれていることは、当たり前の結論も多いけど、多くの事例や実験によって検証されたものばかり。人を深く理解したい方には必読の本だと思えます。

自分の中では、ずっと自分の中にもっていた色んな疑問のミッシング・ピースを埋めてくれた本になりました。(別の意味でつながりまくりました)

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このネットワークの構造によって理解がもたらされるものは幅広いです。

人の「幸せ」とか「健康」とか「お金」の問題も深く結びついています。

政治(誰が当選するのか、投票行動にはどのような動きが伝わるのか)や、経済もそう(バブルや人は感情で動く時にどう連鎖反応がおきるのか)

経営学だとリーダーシップ論で人はどのような動きに心が動き一緒に行動するのか、マーケティングだとどのように口コミを広げていくのか、など、多くの分野とこのネットワーク論を掛け合わせると、理解がとても深まると思いました。

※先日読んだ「ティール組織」も、この本を読んだ知識と掛け合わせると本質が理解できた気がしました。

山本七平の「空気の研究」などは、この本と掛け合わせるとすごく良いなと思います。古典的名著でも空気を日本人の社会論に落としてしまっていますが、そうではなく人の伝染のメカニズムをきちんと把握することが大切だなと思う次第。

本についている帯には「肥満も、性感染症も、笑いも、全て伝染する」とありますが、本当にこの人のつながりがどのように社会を動かしているのかを、深く理解できれば、もっと良い世の中にできるのではないかという想いになりました。

 

おそらく2018年に読んだ本の中で最も衝撃を受けた本になる気がします。

語りたいことがケチャップのようにどばどば出て終わらなくなりそうなので、この辺にて

マニアックなエントリーを最後まで読んでいただいた方に感謝申し上げます。

メルカリつかってみた。

先週末フリマアプリ「メルカリ」をつかってみました。

今更かよ!??
と言われそうですが、物欲薄めで特に欲しいものとかもなく、基本めんどくさがりの自分としては使う必要があまりなかったので、アプリをかなり前にDLしたっきりでした。

今回は
①断・捨・離の必要がでてきたこと
②日本発のメガベンチャーの期待がかかるメルカリのサービスを肌感覚で知っておきたいと思ったこと
③やったことないことやってみて「変化耐性」を意識的に作っておこうと思っていること
などの理由により、ちょっと家の整理もかねて物を売ってみることにしました。

アカウントを作成して、スマホで撮影して金額をつけるだけで出品ができる気軽さ。
UI(ユーザーインターフェース)まじ凄い。

出品して6時間で最初の出品物が売れました。

はやっ!!

翌日丁寧に発送しました。
買ってくれる人がいることは嬉しい。

調子に乗って他にも多少出品してみましたが、購入までいくのはわずか一部。

 

■使ってみてわかったことは3つ

①売る人は儲からない。
メルカリの手数料は10%とプラットフォーマーにしては良心的(?)ですが、そこに郵送料が付加されるので、割とコスト高くつきます。
メルカリの購入者は、特に送料などは考えていなく、物がほしい金額ででているかどうかをみているだけなので、どうしても利幅は小さくなりがち。
原価ゼロのものなので、捨てるよりはお金になった方が良い、というのはその通りに聞こえますが、時間コストも考えないといけません。
少額の小銭をもらうために、手間暇をかけて出品発送事務をするより、本業で時間を費やしてお金を稼いだ方が、お金を生む上では効率的だと思いました。
(※出品量や値段、どれぐらいの利幅で売れるかにもよるけど、感覚的には時給300~1000円のアルバイトをするぐらいものじゃないかなと。工夫次第で改善余地はあるけど。何かを仕入れて売却しようと思うと利益を生むのはものすごく大変そう)

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②断捨離は捨てる方が早い、一方で棚卸にはとてもいい。
上で述べた儲からないという話にも通じることですが、断捨離をしようと思うのなら、売るよりも捨てたほうが手っ取り早い。
いちいち時間コストをかけて売るよりも、さっさと捨ててしまった方が手間もかからず、迅速に進みます。
ただメルカリのいいところは、「棚卸」を自然とできる点にあるかなと。
物が中々捨てられない人にとっては、捨てるための選考プロセスとして、メルカリを使うと便利です。
捨てられない人はいつか使うかも、とか捨てるにはもったいない、とかで中々使わないのに処分できない人も多いと思います。(自分含めて)
A:家の中で使わないものを出す→B:売れるものを売却→C:売れないものを処分
みたいな流れがあれば、メルカリで1か月で売れなかったものは捨ててしまうみたいなルール化をしてしまえば、捨てるための決断が自動化されて楽になります。
結論:捨てられる人はさっさと捨てましょう。捨てられない人はメルカリ使いましょう。

③マーケット感覚を身につけるにはとても良い
マーケティングの4Pの中で最も訓練が難しい分野はpricing(値決め)じゃないかなと思ってますが、その値決めを自分でできるのはとても面白いです。
稲盛和夫さんも「値決めは経営」という言葉を残していますが、プライシングは4Pの中で唯一の収益を生む領域。
へたなマーケティング教本を読むよりもメルカリで物をいっぱい売ってみたほうが、勉強になるかもしれません。
何が市場に出回っていて、何が売れているのか、自分の家のモノで売れそうなものは何か、どのぐらいの値段設定にすればきちんと利幅もあって売れるのか?
考えることは結構あります。実際に成果が出るか検証できるのがとてもいい。
売れるものを見極めて、売れる価格で売るというのは、とてもよい訓練になると思いました。
子どもがいたら、子供に教育の一環としてやらせてみたい(笑)
「君のお小遣いはメルカリの売上金ね」とか面白そう。とんでもないもの勝手に売られそうだけど。。


■最後に
ものが売れることのありがたみをあらためて実感できました。
(※いつもありがたいと思ってますが、普段と違う状況、違うお客だとまた感覚が変わる)
時々伊藤雅俊さんの著書「商いの道」を折に触れて読み返すのですが、謙虚に当たり前のことをやって知恵を出していくこと大切だなぁと再び思う次第


追記
メルカリのビジネスモデルは、使ってみて思ったのはとてもキャッシュリッチになるビジネスだなぁと。
在庫を持たず仕入れにもお金がかからず、入金が早く支払いサイトが遅い。
マッチングアプリですが、ビジネスの本質は金融に近くなるのかもしれません。
すごくキャッシュの回りがいいから、色々投資もしやすいですし、ほんとベンチャー向きの事業だなぁとつくづく。


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2018FIFAワールドカップ ロシアの予選振り返り

灼熱のワールドカップ予選リーグが終了して、決勝トーナメントに進出するベスト16が出そろいました。

一か月前のロシアワールドカップ戦力比較を思い出しながら、予選リーグを振り返りたいと思います。
全体的な流れとしては強豪国がみんな大苦戦。出場国のレベルが一気に上がり、とても面白いW杯予選でした。
出場選手は選手生命のピークをここにぶつけてきている感じ、国の威信をかけて闘っているという熱気が伝わってきて、4年に一度の祭典にふさわしい戦いぶりばかりでした。

umeyan.hatenablog.com

 

ざっくりと下記振り返り。

結果から戦力を修正します。

 

■グループA

やはりウルグアイは強かった。そしてロシアは開催国としてホームアドバンテージがかなりありそうでした。エジプトはサラーが直前のCLファイナルの怪我もあり調子が戻らず撃沈。サウジはなんとか1勝できたことはめでたい。
ウルグアイA、ロシアB、エジプトC+、サウジC+

■グループB
スペイン、ポルトガルの両国が結果としては順当に突破しましたが、モロッコもイランも素晴らしく強く、大混戦のリーグだったと思います。スペイン、ポルトガルの初戦3-3の激戦の引き分けは世界中のフットボールファンを熱狂させ、イランもモロッコも強豪国と紙一重の激戦をつづけました。イランは20年ぶりのW杯勝利、モロッコもスペインと引き分け、他は1点差での敗北。面白いリーグ!
スペインA、ポルトガルA、イランB、モロッコB

■グループC
フランスとデンマークが勝ち上がり。あまり波乱は起きなかったですが、フランスもデンマークもやはりかなり苦しんだ印象。オーストラリアにもペルーにも十分チャンスがある進行でした。印象に残ったのは、フランスのポグバ。安定したプレーをしていた印象。
フランスA、デンマークB+、ペルーB、オーストラリアB

 

■グループD

アルゼンチンが地獄をみたグループD。首位突破はクロアチア!!最終戦で何とかアルゼンチンも突破を決めましたが、本当にどのチームも素晴らしかった。アイスランドがアルゼンチンに引き分けに持ち込み、人口30万のアイスランドにも多くの注目が集まった。(メッシのPKを止めたGKは、映像ディレクターをしているなど)
クロアチアはヨーロッパ予選ではそれほどでもなかったですが、モドリッチをはじめとするタレント陣が爆発しました。アルゼンチンはマスチェラーノが守備を統率してすべてメッシにボールを集める前回大会と同じシステムでしたが、攻撃が単調になり相当に苦しんでました。守備をしない分メッシがスーパープレーをして打開するしかないので、良くも悪くもメッシ次第。アフリカの雄ナイジェリアは、正直不幸なグループに入ってしまったとしか言いようがない。ムサのプレー素晴らしかった。
クロアチアA、アルゼンチンB+、ナイジェリアB、アイスランドB

 

■グループE

突破はブラジル、スイスと波乱はありませんでしたが、王者ブラジルもグループでかなりの苦戦。ネイマールがゴールを決めて感極まって涙をするシーンも(ネイマールの髪型にも注目があつまりパスタかと揶揄されて、すぐに髪型変わる)
スイスはシャキリなどゴツイやつが多いなという印象。ゴールパフォーマンスでアルバニア系の為、コソボ問題を揶揄するポーズをとって注意されるという試合には関係ないところでも問題に。セルビアコスタリカも素晴らしいプレーを見せてくれましたが、最後は順当な結果に。コスタリカはナバスが頑張っても、厳しい。
ブラジルA、スイスB+、セルビアB、コスタリカC+

■グループF
突破はスウェーデン、メキシコ
まさかの王者ドイツが敗退!!初戦でメキシコがドイツに勝利、大金星が報道されにわかにざわつきましたが、次のスウェーデン戦では勝利して、最後韓国には順当に勝つだろうと思っていましたが、まさかの韓国に敗北。

ドイツ歴史上初めての決勝Tに進出できないという事態に。前回優勝国が予選突破できないというジンクス(イタリア、スペインなど)の事例が一つ追加。
メキシコはいつも通り強かった。そしてスウェーデンがメキシコに3-0で勝ったことで、予想外の首位突破。韓国は奇跡の予選突破を狙って最後にまさかのドイツ相手の大大金星をあげました。
ドイツを決勝Tで観られないのはとても残念ですが、現代サッカーの進化の速さを思い知らされる結果となりましたし、レーヴ監督の長期政権でしたが組織に緩みがでていたのかもしれません。
スウェーデンB+、メキシコB+、ドイツB、韓国C+

■グループG
順当なベルギーとイングランドの突破
ルカクまじ半端ない!というプレーでした。得点王も取りそうな気が。
イングランドはハリー・ケインが現在得点王(5点)で好調ですがPKによる得点、かつパナマなど相手の大量得点でした。
パナマはW杯初出場で、大量に負けていても初得点を決めたときのサポーターの喜びの爆発はとても印象的。20年前の日本を思い出します。W杯で戦える喜びを体現してました。チュニジアも素晴らしいチームで10番のハザリは相手に脅威を与え続けていました。
ベルギーA、イングランドB+、チュニジアB、パナマC+

■グループH
コロンビア、そしてわれらが日本の突破!!!
日本はコロンビア戦で開始3分のPKと相手選手の退場により、大金星。セネガル戦では互角の打ち合いをして、ポーランド戦では6人交代と、負けている状況での現状維持策など何かとドラマチックな展開。紙一重のギリギリの決勝T進出。
西野監督の細心にして豪胆な決断に、驚かされました。
コロンビアは初戦でまさかの日本への敗北でしたが、その後はしっかりと2連勝で堂々の首位突破。
セネガルはとても素晴らしいチームで、速く強く危険なチームでした。シセ監督はtwitterで人気者に。
ポーランドレバンドフスキにボールが中々届かず、遅いボール回しでヨーロッパ予選で勝ち抜いたチームとは思えない低調ぶりでした。(日本は負けたけど。。)
コロンビアA、日本B、セネガルB+、ポーランドB


本日の夜より決勝トーナメント、ノックアウトステージが開幕します。

寝不足になりがちな日々はあと2週間。
日本には未知のベスト8以上の進出を心より期待しています!!

 

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ロシアワールドカップの日本代表の形が見えた試合

昨日のパラグアイ
仕事終えて後半だけみることができましたが、西野Japanが目指している形がかなり実現できた試合ではなかったでしょうか?
南米のチームに4-2で勝利というのは、かなり希望が持てますし、内容もよかったです。

監督解任劇などもありかつ勝ちがつかない状況で叩かれることの多い日本代表ですが、腐らず多くのトライアルをしている中でようやく光明がみえてきたのではないでしょうか。


自分がサッカーを観戦している時何を見ているのかということを一度考えたことがあり、まとめたのが下記です。

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Football Goal chainというのは私の造語で、経営学のVallue chain分析をもじったものですが、要はプロセス分解です。
だいたいチームのカラーがでるのはディフェンスで「いかにボールを奪うのか?」というところと、「どうやって相手を崩すのか?」というところだと思います。
このへんでチームの約束事や共通認識ができている場合は、戦術が機能していると思います。

一例としては往年のイタリア代表の場合だと、カテナチオと呼ばれる堅いディフェンスで自陣でがっちりと人数をかけて連動して守り、相手の人数を呼び込んでボールを奪い、速攻でタテに早いボールで相手陣が整わないうちに、ファンタジスタと呼ばれるような選手が崩して決める、という堅守速攻パターン。
いわば相手を自陣内に呼び込んで「崩し」やすくする戦術です。

※守りに自信がないとできない。
南アのスペイン代表やFCバルセロナの場合だと、プレッシングサッカーで前線、中盤から積極的にプレスをかけて、相手陣の近いところで奪い取り、つねにゴールの近いところでボールを保持することでゴールを奪いやすくまた守りやすくする戦術です。
いわば、整える部分と運ぶ部分を省略してしまう考え方と捉えています。※一瞬で崩す技術とボール保持の技術がないと攻めきれずカウンターをくらうため、うまいチームじゃないと無理


昨日の試合を後半からにはなりますが見たところは下記のような感じ

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すごく良かったのは下記3点
・ボールの奪いどころの共通認識ができていた。
・ボールを奪われてはいけないところの共通認識もできていた。
・相手をどのように崩すかのパターンがようやく見えてきた。

奪いどころは前線~中盤ということで、効果的なプレスをかけていました。本田選手がこれまでフォアチェックをが遅れ気味でしたが、今回はメンバー変更が功を奏したと思います。
香川などはゲーゲンプレスでプレッシングには慣れている感じです。
ボールロストが多いということが親善試合のトライアルで言われていて本田がやはり多かったのですが、今回は柴崎選手が正確なパスを的確なタイミングで散らしていて、ボールロストが少なかった印象です。
パラグアイのプレスが甘いという見方もあるとは思いますが
どのように崩すかということですが、乾、香川、武藤、大迫が相互にチャンスメーカーとストライカーになるような形で上手くスイッチしたりしながら決める形がみえました。
あとは柴崎のポストプレーやFKによる得点の形がみえたら、より得点力はあがると思いました。

この辺はすべて連動性が重要だと思いますが、選手の深いところ(感覚)の相互理解が重要になると思っています。
だいたいワールドカップで強いチームは、同じクラブチーム出身者が多いチームだと思います。同じチームでやっているメンバーだとパスの出しどころ、動きだし、奪いどころなど、お互いのことが理解して動けるからです。
今回連動がうまくいっていたのは、鹿島とセレッソのメンバーが多くいて、感覚値が近かったのではないかと勝手に思っています。
今回のWCでもクラブチーム母体は多く、ブラジル(PSG)、スペイン(バルセロナ、レアル)、ドイツ(バイエルンドルトムント)、イングランド(トッテナム)など

香川選手がドルトムントと同じぐらいの輝きを日本代表で放ったのをはじめて観れた気がします。
本田選手はなんやかんやいって日本代表では個としては一番決定力を持っている選手だと思いますが(WCの得点数、パチューカでの活躍などから)、今回の目指すところからは少し合わないのではないかと思いました。
南アWCの逆パターンですね。

(※当時2010年、中村俊輔がはずれて本田が台頭した)

日本代表、期待しています!

 

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2018FIFAワールドカップ ロシアの出場国戦力比較

先ほどUEFAチャンピオンズリーグ終了。

レアル・マドリードが史上初の3連覇を達成しました。ホント凄すぎです。

ジダン監督の勝負勘、半端ないです。ベイルの交代が功を奏しました。出場3分のオーバーヘッドボレーによる得点には度胆抜かれました。

とはいえクロップ監督率いるリバプールも非常に強かったです。

Sラモスのダーティーなプレーによるサラーの負傷退場、GKカリウスのミスによる失点がなければ、勝てたかも。

そしてマネ(WCで日本とあたるセネガルの選手)、キレッキレでした。


今年2018年はワールドカップイヤー

いよいよ残り1か月をきってます。

イニエスタの神戸加入という衝撃もあり、だんだんサッカー情報がメディアをにぎわせてきてます。きっと今年のワールドカップでも新しいスターが誕生することでしょう。楽しみです。
そしてハリルホジッチ監督の衝撃的な電撃解任と西野ジャパン誕生に、われらが日本代表は緊急発進という感じですが、個人的には変わらず応援してます。(もう応援しないという人もいそうですが)

何か3バックになりそうということで、かなり攻撃的な布陣が予想されています。

グループHの対戦国、コロンビア、ポーランドセネガルはいずれもワールドクラスのアタッカーがいる攻撃力のあるチームの為、単純な打ち合いは厳しそうな気がするのですが、きっと西野監督には何か勝算があるのだろうと期待してます。


ワールドカップ、事前にある程度情報を持っていないと、個人的にはあまり楽しむことができません。

ということで2018FIFAワールドカップロシアの出場国を独断と偏見によって戦力比較してみました。

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予選の成績と、ビッククラブに在籍して活躍している選手がどれぐらいいるかで、戦力をS~Cまでの7段階評価をしています。こうしてみるとアジアのレベルはまだまだという感もありますので、是非この評価を覆す活躍を見せてほしいです。


ちょっとめんどくさい作業でしたが、戦力比較に基づいて勝率を設定して、それぞれのグループリーグにおける勝ち点の期待値を算出しました。

ワールドカップでは番狂わせがつきものですが、だいだい下馬評どおりいかないもの

多くの驚きと感動を期待しております。

 

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【下記前提条件】
ランク  ランクに対しての期待値、目安

S 優勝候補:優勝本命

A+ 優勝対抗馬:優勝本命と戦力的には同等に近いレベル

A 優勝ダークホース:戦力的には優勝狙える

B+ GL突破戦力あり、強豪国ないしは準ずる力あり

B 油断ならないレベル。強豪国に対して番狂わせ起こせるか

C+ 何とか1勝したい。運が良ければGL突破

C WC出場ギリギリレベル。目指せ1勝。全敗避けたい。


勝率計算   勝ち 引き分け 負け

同ランク   30%  40%  30%

1ランク上位  50%  30%  20%

2ランク上位  75%  15%  10%

3ランク上位  87.5% 7.5%  5%

4ランク上位  94%  4%   2%

5ランク上位  97%  2%   1%

【感想】最近話題の本「ティール組織」読みました。

最近話題の「ティール組織」読みました。

書評など出てますね。

eliesbook.co.jp

 


読んだ感想の結論としては、とても読みにくい本だけど、とても素晴らしい内容の本でした。
革新的な内容で、人に希望と示唆を与えてくれます。

現代では組織に所属している限り、権力構造の中で皆心が傷ついたりどうにもならないストレスを抱えて働くことも多いですが、ティールでは信頼関係を育みピラミッド階層ではない組織で、個々人が自分の能力や価値観を最大限発揮できる環境を生み出します。
人類が生み出してきた組織モデルを論じるところから始まり、サピエンス全史を思わせるようなオープニングです。

※本をもとに作成

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■「ティール組織」の素晴らしいところ
私が考えるこの本の素晴らしいところは下記です。

①一見するとあまりにも楽天的で理想主義、しかし実はVUCAと言われ変化が早く情報革命がおきた現代社会には合理的な内容。
②マネジメントイノベーションの指南書となりうる本。
③とてもハートウォーミングな内容で人がもっと活き活きと働ける可能性を示してくれている。
④リーダーシップ研究の先端を行く本
⑤優れた事例により裏付けされている。
⑥不都合な事実に触れている。


一見するととても理想主義で、青臭い書生論のように聞こえてしまう内容ですが、現代の環境変化を考えた際にはとても合理的と思えます。
現在のVUCAと呼ばれる時代では、経営者が1人で意思決定する難易度がどんどん上がっていると思っています。
テクノロジーや環境変化について感度が高くなくては、変化に対応するのは難しいですし、何より最も情報を持っている顧客接点のあるフロントラインと経営者との間には情報のギャップやタイムラグが介在していて、現代の環境変化スピードに意思決定のスピードが合わなくなっています。
従来の解決策としてはエンパワーメント(権限移譲)や、最近ですとリンダ・ヒル教授が提唱する逆転型ピラミッドによる逆転のリーダーシップとなりますが、ティールの内容はそこから踏み込んだ形となっています。
これまでの組織論の延長というより、非連続の変化だと思いますし、著書の中でも何度かでていたゲイリー・ハメル教授が提唱しているイノベーションの階層構造でいうところの、経営のイノベーション(マネジメントイノベーション)に該当する大きな変化だと思います。
著書で多く取り上げられている事例としては、オランダのビュートゾルフや、欧州のFAVIなどですが、(他、モーニングスター、AESなども多いがすべてが網羅的にでているわけではない)
その事例をみていくと目覚ましい成功と感動的な物語に驚きます。
組織が成功要因と完全に断定はできないものの、このような組織形態が存在しかつ非常に大きな実績を上げたことは無視できません。
一部夢物語のような多少気になる部分はあれど、ティールが成立するための条件としてCEOとオーナーがこのパラダイムを持っていないと不可能など(権力構造上つぶされる)、当たり前だけど言いにくいことにもずばっと言ってくれているところなどはリアリズムがあります。

読み進めながら、「そうだよね。経営ってそうあるべきだよね」と思うこともしばしば。

人って素晴らしいと思えるような物語が展開されます。

 

■「ティール組織」の読みづらさの理由

「ティール組織」はとても素晴らしい内容だと思いましたが、挫折したという知り合いもいました。
本の分厚さもあるでしょうが、自分自身読みながらかなり読みづらい本だと思いました。
その理由は下記。

パラダイム(モノの見方、哲学)と組織論と社会論が混在して語られる。
②ティールの定義が中々出てこないで、ファクトの積み上げでティールというものはどういうものかを浮かび上がらせる構成。
③前提知識がないと中々頭に入ってこない。
④コンサルやMBA的な知識があったらあったで、これまでのモノの見方を一度リセットして読み解かなくてはいけない。
⑤抽象的な言葉が多い。

読んでいくとパラダイムの話と、組織の話と、社会の話が最初混在して語られる為、どの話をしているのかかなり注意深く読まなくてはいけなくなります。
そして新しいティールという組織の話を期待して読み続けますが、ティールとは何かということを中々定義してくれません。
ティールであることを、帰納法的に導き出した3つの突破口(ブレイクスルー:そもそもこの言葉のチョイスがよくわからん。。)は出てきますが、結局のところ多くの事例とまとめからティールとはこのような組織だと理解してください、といった構成になっています。
シンプルにまとめてほしいと思っている読者からすると、中々わからないティール組織に苛々しながら読むことになります。
ティールの論点設定はほとんどマッキンゼーの7Sに基づくものと推察されます。著者がマッキンゼー出身の組織コンサルタントで、組織について論じている以上、代表的な組織のFWである7Sが背景にあるのは納得です。
ただ7Sを網羅的に出してくれているというより、ハードSの組織構造、システムとソフトSの共通価値観、組織文化を中心に語る構成です。
経営学の流派からすると、ケイパビリティ派の流れに属します。(戦略は組織に従う派)
ゲイリーハメルや、達成型としてのGEや多元型のサウス・ウエスト航空などが説明なく引き合いに出されています(2社とも特徴的で超有名な企業)が、両社をよく知らない場合は少しピンとこないところもあるのではないでしょうか。
ティール組織の適した組織構造の形態については規模だけでなく、バリューチェーンのの長さも条件にでてたりしてますが、ポーターの戦略論など知らなければバリューチェーンと言われても。。となるような気がします。

※下記の図は本をもとに作成したもの

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一方で、そういった前提知識があったらあったで、にわかに受け入れがたい話がいくつも出てくる為、どうしてそのようなことが成り立つのか、背景など推察しながら仮説をたてて読み進めていかなくてはいけません。
すっと入るというより常に頭を使い続ける必要がある本です。
そして何よりワーディングがとても抽象的というか、言葉の定義がかなりあやふやなものが多く、著者が何を言っているのか、事例を丹念にみて汲み取らなくてはいけません。
目次の進化型(ティール)を語る第三章の、小見出しをとってみても「エゴを失う恐れを抑える」「コンパスとしての隠れた正しさ」「人生は、自分の本当の姿を明らかにする旅」「強さの上に人生を築く」「逆境に優雅に対処する」
など、意味がよくわからす経営の研究というより怪しげな自己啓発な本という感じで、ロジックで証明する話よりもなんかポエムじみています。
著者がどのような意味で、具体的に何を意図してこのような言葉を使っているのか、事例から汲み取ろうとすると大変です。

 

■まとめ

個人的には、この本の内容はとても素晴らしく、是非多くの人に読んでいただきたいです。

心温まる物語もあり、経営って人を幸せにするものだと信じている人は是非読むべき本ではないでしょうか。

ただ大作ですが読むのは大変なので覚悟の程を

(冒頭の書評ではサクサク読めたと言っていましたが、個人的にはすごく時間かかりました)

 

マニアックなエントリーを最後まで読んでいただいた方に感謝申し上げます。

 

キングダムについて語りたい

みんな大好き漫画「キングダム」
いまだに何度も読んでるし、ところどころに出てくるエピソードや台詞にちょっとうるうるきたりしてます。
なんというおっさんホイホイな、キラーコンテンツなのでしょうか。

この漫画を最初読んだ時、そんなにヒット作になるとは思っていませんでした。
最初読んだときの感覚は下記の通り

①まず主人公が「李信」ということ
自分の中では李信という若手将軍は、史記を読んでいる感じでは王翦の列伝に出てくる引き立て役としての登場(末路もかなしい)なので、果たして主人公としての魅力がだせるのか?と疑問に思っていました。

②秦の始皇帝を助けるという設定
始皇帝は中国のグランドデザインを創り上げた偉大な人ですが、基本的に悪評高い人です。猜疑心が非常に強そうだし、独裁色が強い人というイメージです。
万里の長城もそうだけど阿房宮とか巨大な大奥みたいなの建てて人民を使役したり、焚書坑儒や、最後は不老不死を追い求めたり、晩年は結構キツイ。
こんなやつを助けていくという話が面白くなるのだろうか?と心配してました。

③王騎のキャラデザインがキモイ&創作キャラで架空歴史感が漂っていた。
王騎とかいう聞いたことのない将軍が伝説の将軍扱いされていて、しかもオカマ言葉、タラコ唇、ありえない鎧きてる。大丈夫か??
(※秦国六大将軍は作り物だと思うけど、白起は超有名。王齕、胡傷、あたりも知ってる。司馬錯、名前聞いたことある。他知らぬ、作った?という感じだった)

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出典:キングダム 1巻   王騎登場シーン


読み進めていくと、全て覆されました。

ええ、それはもう見事に。


・信の魅力
天下の大将軍という夢に向かって一直線。誰よりも主人公らしい主人公になっていました。
特に輝きだしたのは、飛信隊という自分の部隊をもってから。
信は、ナチュラルなリーダーシップの塊のような男になっていました。
彼は典型的なカリスマ型リーダーで、エマージェントリーダー(※危機の時のリーダー)でもあります。
とにかく率先して一番危険の高いところに飛び込んでいき、自分の背中で隊員達の心を震わせていくリーダーです。
最初は絶対こんな部隊に所属したくない(命がいくつあっても足りない)と思うのに、読んでいくと飛信隊っていいなと思ってしまいます。
そんな自分はきっと「尾平」。。

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出典:キングダム44巻

 

・キングダム史観と呼んでもよいぐらいの始皇帝観の変化
基本的にこの時代の歴史書「史記」は前漢の時代に書かれたもので、漢王朝を肯定するためには前王朝である「秦」が悪くないといけないのですよね。
だからこれまでの描かれ方としても、秦王朝ってスターウォーズ銀河帝国的なノリで、戦国時代は強大な秦に立ち向かっていく英傑たち(戦国四君や藺相如※一番好き)の物語という感じでした。※あくまで個人的印象です。
秦の始皇帝の若い時代の物語は、これまでフォーカスがあまりあたらなかったのだけど(呂不韋との権力闘争ぐらい)、合従軍が蕞(サイ)という町を攻めた史実などを基に、若き理想に燃える君主像を描き出されていた。
全て史実をベースにしながらも矛盾しない、新しい理想的な君主としての秦王政(始皇帝)が描かれています。
三国志曹操像が、吉川英治の小説やKOEIの三国志シリーズそして蒼天航路などで、「悪人」から「イノベーター」とか「英雄」に変わったの同じで、きっとキングダムによって始皇帝と秦のイメージは大きく今後変わっていくのではないかと思っています。

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出典:キングダム31巻 秦王政が住民を奮い立たせるシーン

 

・王騎にかっこよ死するわ
最悪のビジュアルをして第一印象キモイから、理想の上司&主人公の天下の大将軍のロールモデルに。
人のかっこよさには、ビジュアルなんて関係ない、と思わせられてしまう王騎の生き様。
その立ち振る舞いに胸キュンする男子が続出しているはず。(キュン死にしそう)
特に作者が最も悩みぬいたという16巻のあたりは圧巻です。
王騎という人は不勉強でしたが、史記に「王騎死す」とだけ記述があるようです。
作者はここから、死んだことが記述されているぐらいだからすごい人だったのだろうと想像して、あの王騎像ができていったようです。想像力すごすぎ。

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出典:キングダム16巻


現在のキングダム連載は、趙国との国家の命運をかけた全面戦争に突入しています。
「李牧」と「王翦」という戦国時代を代表する名将の激突。
創作ではなく二人とも歴史的に有名な第一級の将軍です。
そういえば銀英伝の作者田中芳樹さんが中国史に名を残す100名の名将を選んだ「中国名将列伝」なる本を出してますが(上記2名も選ばれています)、きっかけは日本人に李牧があまり知られていない(中国人は誰もが知ってる)と思ったからだったそうな。
キングダムによって、李牧はかなりの有名なキャラになったはず。
主人公の信は、連載では堯雲という創作キャラと現在対峙中ですが、堯雲は藺相如の遺志を継いでいるという、藺相如ファンからすると胸アツな展開。
(※キングダムの描写の中の藺相如は史記にでてくるイメージとはかなりギャップありで微妙ですが)
この先の展開がますます楽しみです。


飲み会でぐだ巻いているようなこと書いてしまいましたが、歴史マニア視点で語りたくなってしましました。
誰か飲みの場でキングダムトークしましょう。

キングダムの言葉を現代を生き抜く武器にしようとしているビジネスパーソンは、Yahoo!アカデミア学長 伊藤羊一さんの
「キングダム 最強のチームと自分をつくる」を読みましょう。

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マニアックなエントリーを最後まで読んでいただいた方に感謝申し上げます。