囲碁人口減少の構造を理解しよう③(結論)

この話も長くなりましたが、この辺で結論を述べます。

①で明らかにしたのは、囲碁人口減少の主要因は、1950、60年代生まれ以降の世代が囲碁をしなくなっていること。

②でみていただいたのは、囲碁棋戦のビジネスモデルによって、主に新聞を通じて囲碁は社会に認知されているということです。

 

では何故1950、60年代以降の世代が囲碁の参加率が落ちるのか?

それは社会の中で新聞の影響力が低下したこと、そして新しいメディア向けの囲碁のコンテンツがだせなかったこと、がその理由だろうと思っています。

f:id:Umeyan:20181024115112j:plain

考えてみると囲碁と新聞は奇跡的なぐらい相性の良いコンテンツなのです。

限られた枠(スペース)で動かない視覚情報のみで何かを伝えようとする場合、棋譜というのは極めて効率のよいコンテンツです。

数字を目で追っていけば、ある程度の熟練者であれば何が起きているかを理解ができます。

一方、音や視覚でも動きが重要となってくると、今までの囲碁の対局は地味すぎます。

何分、へたしたら1時間以上動きがほとんどない対局者の姿をじっとみるなど、コンテンツとして成立しづらいにもほどがあります。

(※対局の中身も理解するには、難易度の高いハードルあります)

 

下記はPEST分析といって、社会の動きを構造化したものですが、1950~1960年代というのは、ラジオ、テレビといった新しいメディアが普及していく時代でもあります。

新聞の影響度が自然と代替メディアの登場によって、薄くなるにしたがって囲碁の認知度も落ちていったと考えるのが妥当ではないかと思います。

1990年ぐらいまでは経済的に活況の時代でもありましたし、まだ囲碁をやっている人の母数はそこまで減ってはいませんでしたが、時代を経てプレーヤーの多数が高齢化、および不況により棋戦スポンサーの存続が危惧されるようになって、問題が顕在化してきているのが今ということになるかと思います。

f:id:Umeyan:20181024102754j:plain

世界戦で日本が勝てなくなったから、囲碁ファンも減ったみたいな論調を聞いたことがあるのですが、それは因果関係を多少取り違えているかと思います。

※もちろん勝ってくれた方が盛り上がりますし、メディアに取り上げていただく可能性も高くなりますが、だからといって根本的な解決になるということではありません。

 

その意味で課題先進国といわれる日本の中でも囲碁の世界は

・高齢化(より厳しい人口構成)

・ライフサイクルの衰退期に入った経済成長の鈍化

・AIの脅威/機会

みたいな課題にさらされていて、一番課題に直面している業界であることも認識しておいた方が良いかと思います。

一方でここで変革ができた場合は日本の成長モデルを示すことにもつながりますし、

厳しい現状ですが構造を理解することが打ち手を模索する上での第一歩かなとも思います。

※ある程度何をすべきかは自ずと明らかになるかと

 

マニアックなエントリーを最後まで読んでいただいた方に感謝申し上げます。

過去エントリー①

umeyan.hatenablog.com

過去エントリー②

umeyan.hatenablog.com

囲碁人口減少の構造を理解しよう②(棋戦スポンサー編)

前回のブログでは、囲碁人口減少の主要因は、1950、1960年代以降生まれた人が囲碁を打たなくなったから(参加しなくなった)と、統計から導きました。


ではなぜそのようなことが起きたのかということですが、そこを理解する前に、その問題にかかわる囲碁のプロ棋士(専門棋士)が対局するスポンサーについても理解をいただこうと思います。(※ちょっと関わっているテーマでもありますので)

f:id:Umeyan:20181024111135j:plain

よく囲碁の人ってどうやってごはん食べているの?という疑問をうけますが、専門棋士、および運営団体に関しては、スポンサーが提供する資金から対局料やその運営費が捻出されることになります。

過去は政府(江戸時代の幕府)や財閥が支援をしていましたが、今はそういう時代ではなく、マスメディアのマーケティングの一環として位置づけをされていることとなります。

囲碁の棋戦の流れを分解したものが、下記。

f:id:Umeyan:20181024111956j:plain

こうしてみると、囲碁棋戦というのは(例外はあるものの)基本的に新聞社の付随したビジネスになっていることがわかります。

新聞社は棋譜というコンテンツをスポンサー費を払って購入して、ある意味世に囲碁を広めてくれている役割を担っていることとなります。

ここの基本構造の理解重要です。

 

なんとなくみえている方も多いと思いますが、囲碁人口減少の結論は次回にお伝えします。
※もうすこしだけおつきあいください。

 

マニアックなエントリーを最後まで読んでいただいた方に感謝申し上げます。

過去ログ

umeyan.hatenablog.com

 

続き

umeyan.hatenablog.com

囲碁人口減少の構造を理解しよう①

昔、囲碁人口減少について書いたことがあるのですが、あらためてちゃんと書いておこうと思います。

あまりファクトをベースに構造的捉えている話がない為、自分の解を提示しておこうと思います。

f:id:Umeyan:20181024095931j:plain

昔ブログのエントリーでも書きましたが、囲碁人口は計算上年率ー4%で減少しています。数字のベースはおなじみ「レジャー白書」ですが、国会図書館で全ての過去の統計を調べて、数字は出しました。

ただこの人口全体の数字をみても、実態を把握することは困難です。

囲碁人口=日本人口×囲碁の参加率の掛け合わせとなりますが、日本人口減少を考えても仕方ありませんので、本質は囲碁の参加率が何故低下しているのか?ということを考えるべきです。

囲碁の参加率を考えたときに、もう少し考えを深めていきましょう。

いきなり「なぜ囲碁の参加率は低下しているのか?」という問題を考える前に、そもそも「誰が囲碁に参加しているのか?」ということを考えてみます。

過去の世代と男女にわけた参加率を細かくみていくと、その答えが出てきます。

f:id:Umeyan:20181024100240j:plain

現在でいうところの70代以上の男性が圧倒的に参加率としては多く、それ以降の世代では参加率はあまり変わらない(男性の場合)ということがわかります。
なお女性の場合は基本2%いくかいかないかということで、そもそも基本的に少ないのは過去も今も変わりません。

ここでの結論は、1950年代、60年代以降の世代に囲碁が普及できなかったから、囲碁人口は減少している、ということになります。

 

ではまたもう一歩思考を深めていきます。

なぜ上記の世代以降の人に囲碁が普及できなかったのでしょうか?

日本棋院が頑張らなかったからとかいう人も出てきそうなんですが、おそらく過去も今も同じような努力はなされていると思いますし、棋士の方々も一生懸命に打たれているのは変わりはないでしょう。(できることはまだあるはずだ論議はおいておいて)

その理由は長くなってきたので、別途続きを書きます。

 

マニアックなエントリーを最後まで読んでいただいた方に感謝申し上げます。

続き

umeyan.hatenablog.com

続きその2

umeyan.hatenablog.com

名人は僅かな勝算を積み上げる

百田尚樹さんの小説「幻庵」を先日読みました。

http://amzn.asia/d/9hgDRVT


内容としては、江戸後期の囲碁黄金時代の棋士達の群像劇といったところです。
主人公の幻庵因碩は、4つある家元の一つ井上家の当主で、名人の技量がありながら、同時代に名人クラスの打ち手が多く輩出されたために遂に名人になれなかった人でした。
当時の囲碁の様子や名人をめぐる抗争劇について知りたい人は是非読んでみてはいかがでしょうか?

前置きが長くなりましたが、物語の前半で1局の碁の内容を7~8ページ使って描かれていたので、家の棋譜集から引っ張り出してきて、紹介されている対局を並べてみました。
20代の頃に並べて以来なので、本当に久々でした。


本因坊元丈(黒)×安井仙知(白)
この対局は徳川将軍の前で披露された御城碁と呼ばれる公式戦で、本因坊家の跡目元丈のデビュー戦です。
白の安井仙知は、本因坊家と並ぶ名門安井家の当主で、この時代ナンバーワンの打ち手でした。
次の当主も仙知と名乗るため、区別するために大仙知と呼ばれています。

寛政10年ということで1798年の対局のようです。

f:id:Umeyan:20181002120325p:plain

棋譜出典:武宮正樹「元丈」日本囲碁体系8 筑摩書房


この対局で自分の目を引いたのが、白の大仙知が打った△の着手です。

地味で何気ない手なんですが、「なるほど、名人とはこういうものなのか!」とえらく得心をしたので、備忘のためにも紹介をしとこうと
※棋書の解説でもここはノータッチ


①非合理に見える手の為、基本思い浮かばない
まずこの手ですが、ある程度以上強い人なら思い浮かびにくい手。
ほとんどの人は直感的に一路下(19-十八)のサガリとよばれる手を選択します。
ガリこそが白の陣地を最大限に確保できて、かつ最もリスクの低い手だからです。
※カタツギは1/3目損。カケツギは容易にはやれないものの放り込まれてコウに負けた場合は1/3目損をするリスクがある。
このあたりはいちいち理屈で考えることはなく、ほぼ感覚的に正しい手を選択するようになるものだと思います。

②この状況にあった合理的な手
この状況は白僅かに劣勢の局面。なおかつ黒の石の形がダメづまりからの追い落としをみて、通常なら得することがまずない1の1の放り込みを打つ意味がある特殊ケースでした。
(※ほとんどこんな場面出現しない)
白も決行するにはハイリスク(不確実性が高いかつ負担はそれなりにある)ため容易には打てないですが、少しでも逆転の可能性を上げるために武器を作ったような感じです。
※この対局では1の1の放り込みは打たれずに、結果としてサガリを打ったのと同じ陣地となりました。

 

囲碁というゲームは基本的に正解がわからないゲームの為、積み上げてきた感覚・経験からある程度正しい可能性の高い手を選択するゲームです。
その意味ではこの手は一見すると、当たり前の感覚を疑っている手のようにも見えるのです。
一方で打たれてみると合理的。


これがこの1局を左右する集中すべき局面なら、そういう良い手が出てもそれほど驚かなかったと思いますが、いかにも自動的に打ててしまえそうな場所で、しかも仮に得したとしてもミクロの得しかしないところでこういった手を打っているのが、いかにも神経が通っている感じがするのです。
(※期待値の算出が非常に難しいですが1目にも満たないような感じ)

例えるのが難しいですが、誰も観ていないようなところでとても丁寧な仕事をしているような感じです。
名人とは本当にわずかな勝算を一つ一つ丁寧に積み上げていって、勝ちをものにしているんだなと実感した次第。

200年以上前の人の思考が伝わってくるというのは、古典の魅力の一つかもしれません。

 

いつも以上にマニアックなエントリーを最後まで読んでいただいた方に感謝申し上げます。

人のつながりの理論

人は独りでは、生きられない。

機動戦士ガンダムのラストシーンで、上記の歌詞が流れる中で、主人公アムロは「僕にはまだ帰れるところがあるんだ。こんなにうれしい事はない」と語って、仲間たちのとこにたどり着きます。

【機動戦士ガンダム 名台詞集】アムロ・レイ「こんなにうれしい事はない」 | ガンダムグッズ!おもしろい!

 

なんとなく僕らはその通りだと深く共感をして、人は社会的な生き物だから、と納得をしているのですが、実際のところ人のつながりが具体的に人にどのような影響を与えているのか、なぜ人はつながろうとするのか、よくわかっていないことが多いと思います。
そんな疑問に答えてくれる本を紹介したいと思います。

ncase.me

上記サイトで人のつながりのガイドを受けて、原著となるニコラス・A・クリスタキス(ハーヴァードの医学博士)の「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」を読みました。

http://amzn.asia/aFiJcmQ

f:id:Umeyan:20180822112149j:plain

とにかく深い!

めちゃくちゃ示唆に富んだ内容ばかりでした。

一見してみると当たり前のことを話しているようなので、速読するとなんだつまらない本だなと思うかもしれません。

本に書かれていることは、当たり前の結論も多いけど、多くの事例や実験によって検証されたものばかり。人を深く理解したい方には必読の本だと思えます。

自分の中では、ずっと自分の中にもっていた色んな疑問のミッシング・ピースを埋めてくれた本になりました。(別の意味でつながりまくりました)

f:id:Umeyan:20180822113654j:plain

このネットワークの構造によって理解がもたらされるものは幅広いです。

人の「幸せ」とか「健康」とか「お金」の問題も深く結びついています。

政治(誰が当選するのか、投票行動にはどのような動きが伝わるのか)や、経済もそう(バブルや人は感情で動く時にどう連鎖反応がおきるのか)

経営学だとリーダーシップ論で人はどのような動きに心が動き一緒に行動するのか、マーケティングだとどのように口コミを広げていくのか、など、多くの分野とこのネットワーク論を掛け合わせると、理解がとても深まると思いました。

※先日読んだ「ティール組織」も、この本を読んだ知識と掛け合わせると本質が理解できた気がしました。

山本七平の「空気の研究」などは、この本と掛け合わせるとすごく良いなと思います。古典的名著でも空気を日本人の社会論に落としてしまっていますが、そうではなく人の伝染のメカニズムをきちんと把握することが大切だなと思う次第。

本についている帯には「肥満も、性感染症も、笑いも、全て伝染する」とありますが、本当にこの人のつながりがどのように社会を動かしているのかを、深く理解できれば、もっと良い世の中にできるのではないかという想いになりました。

 

おそらく2018年に読んだ本の中で最も衝撃を受けた本になる気がします。

語りたいことがケチャップのようにどばどば出て終わらなくなりそうなので、この辺にて

マニアックなエントリーを最後まで読んでいただいた方に感謝申し上げます。

メルカリつかってみた。

先週末フリマアプリ「メルカリ」をつかってみました。

今更かよ!??
と言われそうですが、物欲薄めで特に欲しいものとかもなく、基本めんどくさがりの自分としては使う必要があまりなかったので、アプリをかなり前にDLしたっきりでした。

今回は
①断・捨・離の必要がでてきたこと
②日本発のメガベンチャーの期待がかかるメルカリのサービスを肌感覚で知っておきたいと思ったこと
③やったことないことやってみて「変化耐性」を意識的に作っておこうと思っていること
などの理由により、ちょっと家の整理もかねて物を売ってみることにしました。

アカウントを作成して、スマホで撮影して金額をつけるだけで出品ができる気軽さ。
UI(ユーザーインターフェース)まじ凄い。

出品して6時間で最初の出品物が売れました。

はやっ!!

翌日丁寧に発送しました。
買ってくれる人がいることは嬉しい。

調子に乗って他にも多少出品してみましたが、購入までいくのはわずか一部。

 

■使ってみてわかったことは3つ

①売る人は儲からない。
メルカリの手数料は10%とプラットフォーマーにしては良心的(?)ですが、そこに郵送料が付加されるので、割とコスト高くつきます。
メルカリの購入者は、特に送料などは考えていなく、物がほしい金額ででているかどうかをみているだけなので、どうしても利幅は小さくなりがち。
原価ゼロのものなので、捨てるよりはお金になった方が良い、というのはその通りに聞こえますが、時間コストも考えないといけません。
少額の小銭をもらうために、手間暇をかけて出品発送事務をするより、本業で時間を費やしてお金を稼いだ方が、お金を生む上では効率的だと思いました。
(※出品量や値段、どれぐらいの利幅で売れるかにもよるけど、感覚的には時給300~1000円のアルバイトをするぐらいものじゃないかなと。工夫次第で改善余地はあるけど。何かを仕入れて売却しようと思うと利益を生むのはものすごく大変そう)

f:id:Umeyan:20180724145405j:plain

②断捨離は捨てる方が早い、一方で棚卸にはとてもいい。
上で述べた儲からないという話にも通じることですが、断捨離をしようと思うのなら、売るよりも捨てたほうが手っ取り早い。
いちいち時間コストをかけて売るよりも、さっさと捨ててしまった方が手間もかからず、迅速に進みます。
ただメルカリのいいところは、「棚卸」を自然とできる点にあるかなと。
物が中々捨てられない人にとっては、捨てるための選考プロセスとして、メルカリを使うと便利です。
捨てられない人はいつか使うかも、とか捨てるにはもったいない、とかで中々使わないのに処分できない人も多いと思います。(自分含めて)
A:家の中で使わないものを出す→B:売れるものを売却→C:売れないものを処分
みたいな流れがあれば、メルカリで1か月で売れなかったものは捨ててしまうみたいなルール化をしてしまえば、捨てるための決断が自動化されて楽になります。
結論:捨てられる人はさっさと捨てましょう。捨てられない人はメルカリ使いましょう。

③マーケット感覚を身につけるにはとても良い
マーケティングの4Pの中で最も訓練が難しい分野はpricing(値決め)じゃないかなと思ってますが、その値決めを自分でできるのはとても面白いです。
稲盛和夫さんも「値決めは経営」という言葉を残していますが、プライシングは4Pの中で唯一の収益を生む領域。
へたなマーケティング教本を読むよりもメルカリで物をいっぱい売ってみたほうが、勉強になるかもしれません。
何が市場に出回っていて、何が売れているのか、自分の家のモノで売れそうなものは何か、どのぐらいの値段設定にすればきちんと利幅もあって売れるのか?
考えることは結構あります。実際に成果が出るか検証できるのがとてもいい。
売れるものを見極めて、売れる価格で売るというのは、とてもよい訓練になると思いました。
子どもがいたら、子供に教育の一環としてやらせてみたい(笑)
「君のお小遣いはメルカリの売上金ね」とか面白そう。とんでもないもの勝手に売られそうだけど。。


■最後に
ものが売れることのありがたみをあらためて実感できました。
(※いつもありがたいと思ってますが、普段と違う状況、違うお客だとまた感覚が変わる)
時々伊藤雅俊さんの著書「商いの道」を折に触れて読み返すのですが、謙虚に当たり前のことをやって知恵を出していくこと大切だなぁと再び思う次第


追記
メルカリのビジネスモデルは、使ってみて思ったのはとてもキャッシュリッチになるビジネスだなぁと。
在庫を持たず仕入れにもお金がかからず、入金が早く支払いサイトが遅い。
マッチングアプリですが、ビジネスの本質は金融に近くなるのかもしれません。
すごくキャッシュの回りがいいから、色々投資もしやすいですし、ほんとベンチャー向きの事業だなぁとつくづく。


マニアックなエントリーを最後まで読んでいただいた方に感謝申し上げます。

2018FIFAワールドカップ ロシアの予選振り返り

灼熱のワールドカップ予選リーグが終了して、決勝トーナメントに進出するベスト16が出そろいました。

一か月前のロシアワールドカップ戦力比較を思い出しながら、予選リーグを振り返りたいと思います。
全体的な流れとしては強豪国がみんな大苦戦。出場国のレベルが一気に上がり、とても面白いW杯予選でした。
出場選手は選手生命のピークをここにぶつけてきている感じ、国の威信をかけて闘っているという熱気が伝わってきて、4年に一度の祭典にふさわしい戦いぶりばかりでした。

umeyan.hatenablog.com

 

ざっくりと下記振り返り。

結果から戦力を修正します。

 

■グループA

やはりウルグアイは強かった。そしてロシアは開催国としてホームアドバンテージがかなりありそうでした。エジプトはサラーが直前のCLファイナルの怪我もあり調子が戻らず撃沈。サウジはなんとか1勝できたことはめでたい。
ウルグアイA、ロシアB、エジプトC+、サウジC+

■グループB
スペイン、ポルトガルの両国が結果としては順当に突破しましたが、モロッコもイランも素晴らしく強く、大混戦のリーグだったと思います。スペイン、ポルトガルの初戦3-3の激戦の引き分けは世界中のフットボールファンを熱狂させ、イランもモロッコも強豪国と紙一重の激戦をつづけました。イランは20年ぶりのW杯勝利、モロッコもスペインと引き分け、他は1点差での敗北。面白いリーグ!
スペインA、ポルトガルA、イランB、モロッコB

■グループC
フランスとデンマークが勝ち上がり。あまり波乱は起きなかったですが、フランスもデンマークもやはりかなり苦しんだ印象。オーストラリアにもペルーにも十分チャンスがある進行でした。印象に残ったのは、フランスのポグバ。安定したプレーをしていた印象。
フランスA、デンマークB+、ペルーB、オーストラリアB

 

■グループD

アルゼンチンが地獄をみたグループD。首位突破はクロアチア!!最終戦で何とかアルゼンチンも突破を決めましたが、本当にどのチームも素晴らしかった。アイスランドがアルゼンチンに引き分けに持ち込み、人口30万のアイスランドにも多くの注目が集まった。(メッシのPKを止めたGKは、映像ディレクターをしているなど)
クロアチアはヨーロッパ予選ではそれほどでもなかったですが、モドリッチをはじめとするタレント陣が爆発しました。アルゼンチンはマスチェラーノが守備を統率してすべてメッシにボールを集める前回大会と同じシステムでしたが、攻撃が単調になり相当に苦しんでました。守備をしない分メッシがスーパープレーをして打開するしかないので、良くも悪くもメッシ次第。アフリカの雄ナイジェリアは、正直不幸なグループに入ってしまったとしか言いようがない。ムサのプレー素晴らしかった。
クロアチアA、アルゼンチンB+、ナイジェリアB、アイスランドB

 

■グループE

突破はブラジル、スイスと波乱はありませんでしたが、王者ブラジルもグループでかなりの苦戦。ネイマールがゴールを決めて感極まって涙をするシーンも(ネイマールの髪型にも注目があつまりパスタかと揶揄されて、すぐに髪型変わる)
スイスはシャキリなどゴツイやつが多いなという印象。ゴールパフォーマンスでアルバニア系の為、コソボ問題を揶揄するポーズをとって注意されるという試合には関係ないところでも問題に。セルビアコスタリカも素晴らしいプレーを見せてくれましたが、最後は順当な結果に。コスタリカはナバスが頑張っても、厳しい。
ブラジルA、スイスB+、セルビアB、コスタリカC+

■グループF
突破はスウェーデン、メキシコ
まさかの王者ドイツが敗退!!初戦でメキシコがドイツに勝利、大金星が報道されにわかにざわつきましたが、次のスウェーデン戦では勝利して、最後韓国には順当に勝つだろうと思っていましたが、まさかの韓国に敗北。

ドイツ歴史上初めての決勝Tに進出できないという事態に。前回優勝国が予選突破できないというジンクス(イタリア、スペインなど)の事例が一つ追加。
メキシコはいつも通り強かった。そしてスウェーデンがメキシコに3-0で勝ったことで、予想外の首位突破。韓国は奇跡の予選突破を狙って最後にまさかのドイツ相手の大大金星をあげました。
ドイツを決勝Tで観られないのはとても残念ですが、現代サッカーの進化の速さを思い知らされる結果となりましたし、レーヴ監督の長期政権でしたが組織に緩みがでていたのかもしれません。
スウェーデンB+、メキシコB+、ドイツB、韓国C+

■グループG
順当なベルギーとイングランドの突破
ルカクまじ半端ない!というプレーでした。得点王も取りそうな気が。
イングランドはハリー・ケインが現在得点王(5点)で好調ですがPKによる得点、かつパナマなど相手の大量得点でした。
パナマはW杯初出場で、大量に負けていても初得点を決めたときのサポーターの喜びの爆発はとても印象的。20年前の日本を思い出します。W杯で戦える喜びを体現してました。チュニジアも素晴らしいチームで10番のハザリは相手に脅威を与え続けていました。
ベルギーA、イングランドB+、チュニジアB、パナマC+

■グループH
コロンビア、そしてわれらが日本の突破!!!
日本はコロンビア戦で開始3分のPKと相手選手の退場により、大金星。セネガル戦では互角の打ち合いをして、ポーランド戦では6人交代と、負けている状況での現状維持策など何かとドラマチックな展開。紙一重のギリギリの決勝T進出。
西野監督の細心にして豪胆な決断に、驚かされました。
コロンビアは初戦でまさかの日本への敗北でしたが、その後はしっかりと2連勝で堂々の首位突破。
セネガルはとても素晴らしいチームで、速く強く危険なチームでした。シセ監督はtwitterで人気者に。
ポーランドレバンドフスキにボールが中々届かず、遅いボール回しでヨーロッパ予選で勝ち抜いたチームとは思えない低調ぶりでした。(日本は負けたけど。。)
コロンビアA、日本B、セネガルB+、ポーランドB


本日の夜より決勝トーナメント、ノックアウトステージが開幕します。

寝不足になりがちな日々はあと2週間。
日本には未知のベスト8以上の進出を心より期待しています!!

 

マニアックなエントリーを最後まで見ていただいた方に感謝申し上げます。